森はすべてを知っている

京都へ竹を知る用のついでに鞍馬へ。

森は感性を試す最適の場。いわゆるパワースポットではありません。

鞍馬山の説明には極相林(陰樹が中心)となっていますが、歩道周辺はかなり間伐され陽光が入っているため、植生も変わってきているかもしれません。老木と幼木が混在し、年代の多層性が見られました。200年から300年を経た自然林だということです。

信仰とともに自然が守られている場所は各地にあると思います。自然の荒々しさも感じられます。

ちなみに水源の森として調査された23年前(^^;)の林野庁のデータには、鞍馬・貴船一帯の森林について、人工林71% 天然林29%

主な樹種:スギ・ヒノキ・カエデ(針葉樹76% 広葉樹24%)

林齢:1~180年となっています。

見たところ、貴船川周辺は大規模に間伐が進んでいるようでした。

●根を持たない地衣・コケ類

森や水のあるところに多くみられる地衣・コケ類は水や養分を吸収する根を持たず、生育条件が限られています。

樹皮上に着生する地衣類には、排気ガスに弱い種があり、大気汚染の指標になるようです。

地衣類は生育が遅く寿命が長い生物で、白っぽい緑か薄い青緑~黒色。岩や樹皮に付着している白っぽくて薄っぺらい、植物には見えない付着物のようなもの。コケ植物はたいてい緑色でふかふかした厚みのある、いかにも苔だなという様相。

●共生の証・多層性

広葉樹のように横に枝を広げる樹木は、周囲の樹木の枝と重なって受光のロスがないように枝を広げているのが、下から見上げるとわかります。人のような思考力ではなく、接触、光、温、水、養分などにより、自然の法に忠実な反射と経験的反応を獲得しているようです。

上層と下層と重なり、ちらちらした木漏れ日には、波のゆらぎを感じます。森の木・土・水・風・空・岩・光の調和。調和は波のような、エネルギーだと、感じられます。自然の神性であって、それは人の神性と和合するものです。けしてナントカという名の神だとか伝説がどうとか、見えない何かではありません。

観光地とはいえ2月の平日、人がいなくて静かでした。

陽樹:マツ、イチョウ、カシワ、ウメ、ツツジ、クルミ、クリ、ケヤキ、ナラ、シラカバ、サクラなど

陰樹:スギ、ヒノキ、モミ、イチイ、トチノキ、ブナ、アジサイ、カシ、サカキ、ツバキ、ナンテンなど


森は尊い師。興味を持つことは愛。問えばすでに答えがあることに気付く。この日もたくさんの謎解きに導かれました。


ひじょうに対照的なのですが、箕輪町木下のケヤキ。樹齢1000年ということですが、もう少し若いかもしれません(勘)。

ケヤキは大型なので、住宅地に1本だけ残されているということがよくありますが、樹木にとってはあまり嬉しくない環境。たしかに陽樹なのですが、強風を受ける、乾燥しやすい、強光、極端な温度変化などが寿命を縮めてしまうと思われます。

山林に道路を切り開いたら、道路沿いの木が一斉に枯れるという現象が起きたこともあるそうです。

また芽吹くころになったら観察しに行きます。

曼荼羅 ∞ みたまのちからをひらく

http://mandala-life.net 揺らぎのロスジェネ世代。草花樹を味方に、創造的な暮らし。

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