パーマカルチャーは、「持続可能な暮らしの文化」のような意味であると浸透してるでしょうか。その表現、実際の手法は様々です。
2017年 夏のパーマカルチャーデザインコース合宿参加(基礎編のみ)しました。
パーマカルチャーセンタージャパンではパーマカルチャーの中心に農を加えていますが、パーマカルチャーは永続性を目指すのであって、必ずしも農が中心の暮らしをしなさいということではないと思います。持続不可能な農的暮らしもあれば、生産といいながら破壊的な生産もあります。
パーマカルチャーの倫理と原則は全世界で共有されているので、必ずしも農が中心でなく、原則を応用してみたいと思います。
◆パーマカルチャーの手法はデザインです。
持続性を高めるためには:
(1)質的改善 適した配置で多様な関係性をつくり出す。
(2)量的改善 小規模集約システム、サイクルを早めるなど。深く観察し、ローインパクトな手法を選ぶ。
☆☆パーマカルチャーの原則を分かりやすく4つ☆☆
(1)循環
アウトプットが同時に別のインプット要素になる
例:廃棄物の再利用
(2)多重(空間・時間・機能)性
ひとつの要素に多機能性をもたせる。
とくに重要な機能には多くの要素がバックアップする(システムは機能する)
時間:生育の過程に、別の生育過程と重なりがある。
空間:自然界では、生物同士の関係性は共存を基本としていますが、高木から低木、草本、地衣類まで、空間的、高度による棲み分けがされています。パーマカルチャーでは、これらに、ツタ類と根菜類を加えて、生産性の高い植物ギルドをデザインします。
(3)合理性
小規模集約
生物資源を素材とする
エネルギーを散逸させないで集約し、貯め、活用する
管理しやすい形(導線をつくる)
スパイラルなど空間をたてに使う
機能的結合させる コンパニオンプランツ
動植物は互いに有用資源を提供し合い、エネルギーは増加する
(4)多様性
多様性は多様が生きる環境をつくることで生まれる。
接縁効果:境界は異なった環境が存在するため要素が多い。里山と町の接縁は資源が多い。
エネルギーは接縁にものを集める。風と吹き溜まりの落ち葉、波打ち際に打ち上げられる海藻などに見られる。
☆☆パーマカルチャーの倫理☆☆
自己への配慮
人(社会)への配慮
地球への配慮
人と地球への配慮のために余剰を共有する
参考:
『パーマカルチャー 農的暮らしの永久デザイン』(ビル・モリソン/レニー・ミア・スレイ 著)
ビル・モリソンは2016年にこの世を去りました。この本は少々難解です。
0コメント